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⌚ 2023/4/27 (Thu) 🔄 2023/9/21 (Thu)
DXコンサルとは?役割や仕事内容、依頼するメリット・デメリットを解説

優れたデジタル技術を活用することで、生産性が向上しビジネスの変革を実現できます。
そのため、DX推進は多くの企業にとって急務の課題になっています。
しかし、専門知識がなければ、IoTやAIといった新しいテクノロジーを活用できません。
社内の人材だけでは対応しきれず、かといって新規採用や社内での育成には時間がかかるのが現状でしょう。
そのため、社外からDXコンサルを招き、助言を受けたいと考えている経営層の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、DXコンサルとはどのようなものなのか、どう選んだらよいのか、導入することのメリットやデメリットについて解説していきます。
- 社内のDX化を推進している方
- DXについて、プロのサポートを受けたい方
- 新規事業や事業改革を予定している経営層の方
▼この記事を書いた人
サン・エム・システムコラム編集部でございます。
1.DXコンサルとは
DXコンサルの主な業務は、デジタル分野の知見を生かしながら依頼主の課題解決のために助言をし、テクノロジーの活用を支援することで顧客の業務に変革をもたらすことです。
新規ビジネスの立ち上げやデジタル移行に苦戦している組織の改革や支援を行います。
従来のIT人材は、デジタル技術やデータ活用に精通していることが重要でした。
加えて、DXコンサルには、プロジェクトを推進していく能力が求められます。
DXコンサルの業務は幅広く、コンサルによっては得意な分野、専門分野が分かれています。
そのため、DXコンサルに依頼する際は、自社の求めるDX人材を明確にする必要があるでしょう。
詳しくはこちらの記事をご参考にしてください。
「 DX人材とは?求められる役割や必要とされる理由、人材確保の方法 」
「中小企業がDXを避けるわけにはいかない理由とは?」
「デジタル技術を活用して成長を目指す!中小企業に必要なDX支援とは?」
2.DXコンサルが求められている理由
DXコンサルが必要とされている理由のひとつとして、情報や業務のデジタル化が急速に進み、ビジネスや組織の変革を迫られていることが挙げられます。
企業間の競争激化や顧客ニーズの変化、技術革新への対応などを迫られるなかで、DX推進は喫緊の課題といえるでしょう。
そのようななかで、経営層の高齢化や、社内で人的リソースが不足している問題を解決できないため、DXコンサルの需要が高まりました。
IT関連業種や大企業でなければ、システム開発はほとんどアウトソーシングと考えられます。
自社内でビジネスや組織のデジタル変革を実現するには、社内にて事業計画を立案したり、社内メンバーを育成したりすることが必須です。
DX推進には、知識や技術を蓄積していく必要がありますが、それができない環境にある企業が多いのではないでしょうか。
そのため、DXコンサルのニーズが高まっているのです。
3.DXコンサルを導入するときの注意点とポイント
DXコンサルを効果的に活用するために、導入するときの注意点とポイントを押さえておきましょう。ここでは、5つの注意点とポイントを解説します。
①経営層がDX推進の目的を明確にする
DX推進には、さまざまな手段と取り組みが考えられます。
専門家であるDXコンサルであっても、依頼内容が不明確のままでは、質の良い仕事を成し遂げることは難しくなるでしょう。
組織内の意見をまとめ、経営層から外部のDXコンサルに目的を明確に伝えることで、プロジェクトの成果が高まるはずです。
②DX推進担当者を集めて体制を整える
DX推進は、目的や内容によっては企業にとっての一大プロジェクトです。
少し大袈裟かもしれませんが、社運や企業の将来に影響するかもしれません。
DXコンサルに依頼する場合でも、社内においてDX推進担当者を集めて体制を整える必要があるでしょう。
そして、DXコンサルとの緊密な意見交換やコミュニケーションにより、意思の疎通を図りながらプロジェクトを進めることが大切です。
③全社に周知し変革の意識を持たせる
DX推進は、単なるIT導入ではなく業務や組織文化のデジタル変革です。
自社のDX推進担当者が中心となり、ITリテラシーの向上と協力が必要であることを従業員に認識してもらいましょう。
④自社の目的や規模に見合ったコンサルを選ぶ
前述したように、DXコンサルには、得意分野、専門分野があります。
実際の商談でも確認できますが、依頼する側としてはDXコンサルのこれまでの実績から得意分野などを判断することになるかもしれません。
どのような業種のどのような規模のプロジェクトの実績が多いのかで、DXコンサルの能力と経験をある程度把握できるはずです。
⑤コンサルに丸投げせず社内の担当者が主体となる
DXコンサルは、あくまで外部の人間です。
たとえ業界に精通していても、自社の詳細な業務や組織文化まで把握できるとは限りません。
DX推進は単なるIT導入ではなく組織変革なので、コンサルではなく、あくまで社内の担当者が主体的に進めていきます。
4.DXコンサルを導入するメリット
DXコンサルを導入すると、どのようなメリットがあるのか解説します。
①現状を整理し問題を可視化してくれる
DXコンサルに依頼する組織の多くは、DXを推進するにはどのような方法が最適であり、どのように進めるべきかの判断に迷っています。
DXコンサル側もそのことを熟知しており、まずは現状を把握して課題を可視化することから始めます。
②専門知識を持った第三者目線から助言を得られる
DXコンサルは、高度な専門知識がなければ務まらない職業です。
DXコンサルのキャリアはさまざまですが、コンサルによっては同業他社なども含めて多くのDX推進を成し遂げています。
DXコンサルの客観的かつ専門的な視点から、社内では気づかなかった助言を得られるでしょう。
③自社社員をプロジェクトにアサインすればDX人材の教育につながる
DXコンサルを招く場合でも、社内でDX推進プロジェクトを立ち上げるのが一般的です。
DX推進プロジェクトに自社の有望なDX人材をアサインすれば人材育成にもなります。
プロジェクトに関わった社員は、DXコンサルから知識と技術を吸収できるはずです。
自社社員が一定の水準まで成長すれば、DXコンサルが任務を終えたあともDX推進を引き継げるでしょう。
5.DXコンサルを導入するデメリット
DXコンサルを導入するデメリットを解説します。
①費用が高い
DXコンサルは高度な専門知識を持っていますが、その分、高額な報酬を請求されるケースが多いでしょう。
予算に制限がある場合は、実績が豊富なDXコンサルを雇うことが困難になる可能性があります。
②ビジネスの理解が不十分
DXコンサルが、ビジネスに有効なDX戦略を立案するためには企業の現状を深く理解したうえで必要な情報を収集していかなければなりません。
しかし、コンサルが企業のビジネスモデルやプロセスを理解するまで時間がかかる場合があり、情報が不十分なままDX戦略を策定する可能性があります。
ビジネスの現状に合わないDX戦略は、現場の混乱を招きやすいでしょう。
③組織内の文化に適合しない
DX戦略は、組織の文化や価値観、ビジネスモデルに適合したものでなければなりません。
しかし、コンサルがそのことを理解していない場合、提案されたDX戦略が実装されない可能性があります。
④成果が不確実
DXコンサルが提供するDX戦略が実際に成功するかどうかは、実装されるまでわかりません。
実装されたDX戦略が組織の要件に適合しない場合、成功しない可能性があります。
⑤DXコンサルに過剰に依存する傾向
DXコンサルに依存しすぎると、組織がDX戦略を自力で実装する能力を失うおそれがあります。
また、コンサルが突然退職するなど予期していなかった要因で不在になった場合、組織はDX戦略の実装を継続することが困難になるでしょう。
これら5つのデメリットを踏まえて、DXコンサルを雇うかどうかを判断する必要があります。
組織はDX推進をコンサルに丸投げせずに、人材育成に取り組みながら引き継げる体制を構築する取り組みも必要になるでしょう。
6.まずは専門家にアドバイスを求めよう
DX推進の必要性を理解していても、どのように進めるべきか悩んでいる場合はDXコンサルに相談することをおすすめします。
大企業であっても、IT企業との連携によりDXを成し遂げています。
弊社では、DXに課題をお持ちの企業様に向けてDXアドバイザーサービスを提供しております。
DXに取り組みたいけど、どうすればいいか迷っている、時間が無くて困っているなどのお悩みの方はぜひサービスサイトをご確認ください。
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