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情シス(情報システム部門)の課題とは?現状と役立つ解決策を紹介

情シス(情報システム部門)の課題とは?現状と役立つ解決策を紹介
ヘルプデスク

 情シス(情報システム部門)は、企業のIT戦略を担う重要な部門ですが、昨今の急速なデジタル化の波の中で、さまざまな課題に直面しています。

 本記事では、情シスの現状や抱える主要な課題を明らかにするとともに、情シスの課題解決に役立つ取り組みを詳しくご紹介します。 

  • 情シス部門が抱える課題について知りたい方
  • 業務の属人化を解消したいと考えている方
  • 自社の情シス部門の現状に課題を感じている方

1.情シスの役割

 まずは情シスの課題について学ぶうえで押さえておくべき、情シスの意味や基本的な役割を解説します。

1-1.そもそも「情シス」とは

 「情シス」とは「情報システム」の略称で、企業内の情報システムの導入、管理、運用などを担当する部門を指します。
情シス部門は、企業のシステム運用からIT戦略立案などを担う重要な部門であり、ビジネスの成長とデジタル化を支える基盤ともいえます。

近年では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の中核を担う重要な部門としても注目されています。

1-2.情シスの主な役割

 情シス部門の主な業務は以下のとおりです。

  • IT基盤の運用と管理

ネットワークやサーバー、PCなどのIT基盤を安定的に運用・管理します。
システムの障害やバージョンアップなどにも対応します。

  • データ管理とセキュリティ対策

企業の重要データを適切に管理・バックアップし、サイバー攻撃から機密情報を守ります。

  • ユーザーのサポート(ヘルプデスク)

社員のシステム活用をサポートし、トラブル発生時には問い合わせ対応や解決のサポートを行います。

  • 社内システムの開発と導入

業務効率化や生産性向上のための社内システムを企画・開発・導入します。

  • IT戦略の立案と実行

企業の事業戦略に沿ったIT戦略を立案し、必要に応じて新たなシステムの導入や刷新・統合を主導します。

2.情シスを取り巻く環境の変化

​​ そんな情シス部門を取り巻く環境は、デジタル技術の目覚ましい進歩と、ビジネスのデジタル化の加速によって大きく変わりつつあります。​
​​主な要因としては、DXの推進クラウドAIIoTといった新たなテクノロジーの登場により、これらを活用したシステム開発や業務改善の期待が高まっていることが挙げられます。

 また、新型コロナウイルスや働き方改革の影響でリモートワークが普及したことに伴い、セキュリティを確保しつつ、どこからでもアクセスできるIT環境の整備が急務となっている背景もあります。​

これらの環境変化は、情シス部門に新たな役割と責任を与える一方で、多くの課題にも直面させているのです。​

 情シス部門の課題にお悩みの方は、ぜひ当社のサービスサイトをご覧ください。

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3.情シスが抱える課題

情シス部門が抱える主な課題としては、具体的に以下のようなものがあります。

3-1.人材不足

 経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年までに、最大で79万人のIT人材が不足すると予測されています。
労働人口の減少の一方で、DX推進の必要性の高まりによりIT人材の需要が増加していることなどが背景として挙げられます。

 IT人材の不足の現状や育成方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

​​​「IT人材とは?必要なスキルや採用・育成方法をわかりやすく解説」

3-2.ひとり情シスの増加

 また、中小企業などの規模の小さい組織では、予算や人員の制約から、情シス部門の担当者が1人だけ、または2〜3人程度というケースが少なくありません。
こうした環境で働く情シス担当者を「ひとり情シス」と呼びます。

 ひとり情シスは、情報システムに関するあらゆる業務を一手に引き受けることになるため、負担の大きさや長時間労働などの問題が指摘されています。
また、情シス部門の業務が特定の担当者に集中することで、業務の属人化や非効率化といったリスクが高まります。

3-3.グループ会社の​IT​統制​​

 2008年に日本版SOX法が適用されて以降、内部統制の一環としてIT統制の必要性が認識されるようになりました。
近年グループ経営が広がるなか、情シス部門はグループ全体のIT統制を求められることが増えています。

しかし、各社のシステムやセキュリティポリシーの違い、データの分散、管理の複雑化など、統制を図るうえでの課題は多岐にわたります。

3-4.セキュリティ対策の必要性

 サイバー攻撃の手口が巧妙化しデータ漏洩のリスクが高まる中、リモートワークの普及も相まって情シス部門のセキュリティ対策はこれまで以上に重要になっています。

 一方で、情報セキュリティに精通した​セキュリティ人材が不足しているため、セキュリティ対策を早急に進めることは難しいのが現状です。

3-5.ノンコア業務の増加

 情シス部門は、本来はIT戦略の立案や、業務効率化・競争力強化につながるシステム開発といったコア業務に注力すべきですが、日常的な運用管理やトラブル対応、ユーザーサポートなどの補助的なノンコア業務に多くの時間を取られがちです。

 なお、ノンコア業務を効率化しコア業務に注力する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

「業務改善の鍵を握るノンコア業務とは?効率化のメリットや方法を徹底解説」


 このように、情シス部門は多岐にわたる課題に直面しており、これらの課題は、企業のIT戦略や業務効率化に大きな影響を与える可能性があります。
しかし、これらの課題は決して克服できないものではありません。
適切な対策を講じることで、情シス部門の機能を最適化し、企業全体の競争力を高めることができます。  

 

4.情シスの課題解決・業務効率化の方法

それでは、情シスの課題解決や業務効率化を進める方法について詳しく解説していきます。

4-1.業務の見直しと標準化

 まずは、全体の業務フローを可視化し、非効率な部分を見直すことで業務効率化を図りましょう。
現状のボトルネックや重複作業を特定することが大切です。
そのうえで、RPA(Robotic Process Automation/ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入し、定型作業の自動化を進めるのも効果的です。

 また、業務マニュアルを整備し、手順を標準化することで、業務の属人化を防ぐことが可能です。
ナレッジを共有し、誰でも一定水準の業務遂行ができるようになれば、組織全体の生産性向上にもつながるでしょう。

4-2.IT人材の育成と確保

 人材不足を解消するには、社内のIT人材を育成することが大切です。
計画的なスキル研修の実施や資格取得支援のほか、社内ローテーションを通じて幅広いIT経験を積ませることで、多角的な視点を持つ人材を育成できます。

 また、外部リソースを活用することで、即戦力となるIT人材を確保するのも有効です。

4-3.セキュリティシステムの導入

​​ 近年はAIを活用してセキュリティ上の脅威を自動検知し、早期対処につなげている例があります。
このような先進的なセキュリティシステムを導入することで、人的負担を軽減しつつ、セキュリティレベルの向上を目指すことが可能です。

 また、情シス部門の負担軽減のためには、セキュリティポリシーの策定や見直しを行い、全社的な情報リテラシー・セキュリティ意識の向上を図ることも重要です。

4-4.クラウドサービスの導入

 クラウドサービスの導入も、情シスの負担軽減に効果的です。
従来型のオンプレミス環境では、自社内にサーバーやソフトウェアを設置し、管理・運用する必要がありましたが、クラウドサービスではそれらの保守・運用をベンダーに任せることができるため、社内の負担軽減につながります。

 ただし、クラウドサービスの導入に際しては、データの保管場所や、アクセス権限の設定など、従来のオンプレミス環境とは異なる観点でのセキュリティ対策が必要となる点に注意しましょう。

4-5.ノンコア業務のアウトソーシング

 新たなシステム導入やリプレイスを行うのが難しい場合は、比較的費用負担の少ないアウトソーシングがおすすめです。
ヘルプデスク業務やインフラ運用管理など、専門性は必要な一方で自社の競争力に直結しないノンコア業務は、外部の専門業者に委託することで、内部リソースを有効に活用できます。
アウトソーシング先の選定には十分な注意を払い、品質管理やセキュリティ面での信頼性を確認することが不可欠です。

 IT分野のアウトソーシングについては、以下の記事で詳しく解説しています。

「​​ITアウトソーシングとは?基礎からメリット、注意点や事例まで詳しく解説」

5.情シスの課題解決にはアウトソーシングがおすすめ

 情シス部門が直面する課題は複雑化・多様化していますが、適切な対策を講じることで、生産性の向上やDXの推進、そして本来注力すべきコア業務への集中が可能になります。
特にアウトソーシングの活用は、人材不足やスキル不足を補いつつ、コスト削減と業務効率化を実現できる有力な選択肢の1つです。

 サン・エム・システムの「ヘルプデスクサービス」では、社内OAシステムの管理やセキュリティ対応、ユーザーサポートなどを代行し、情シス部門の業務負荷を大幅に軽減します。

また、予算や企業規模に応じたチケット制を採用しているため、ご状況に応じた柔軟な対応が可能です。

 当社にIT関連のノンコア業務を任せていただくことで、本来注力すべきIT戦略の立案や推進に集中できます。
情シス部門の課題にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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【この記事を書いた人】
サン・エム・システムコラム編集部でございます。

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