⌚ 2021/1/25 (Mon) 🔄 2024/3/20 (Wed)
VR・AR・MRについて
最近では生活の中でも身近なものになりつつあるVR・AR・MRについて、
今更かもしれませんが、その特徴と利用シーンについてまとめてみました。
◆VRについて
Virtual Realty(仮想現実)の略で、専用のゴーグルを使用して
現実世界と切り離された仮想世界に没入する技術です。
顔や身体の動きに合わせて映像が動き、ヘッドホンを着用すれば
その音響効果も相まって、まるで自分がその場にいるかのような体験ができます。
- ・利用例
- 「PlayStation VR」など没入感を売りにしたゲームや、人気の観光地を再現した
バーチャル旅行、不動産業務が楽になるVR内見、3Dモデルを用いた外科手術
シミュレーションなどがあります。
これにより、現実では実現が難しい事象や、実現にリスクや労力を伴う事象を実行する
ことが可能となります。
◆ARについて
Augmented Realty(拡張現実)の略で、現実世界にデジタル技術で情報を付加する技術です。
ゴーグル型デバイスで、人間の目が捉えた映像とレンズに照射した映像を重ねて
表示する方法や、スマートフォンやタブレットのカメラを風景にかざし、映し出された
映像に情報を付加するような方法があります。
- ・利用例
- 現実世界とゲームの世界を融合させた「ポケモンGO」や、被写体を写した時点で
加工が施されるカメラアプリの「SNOW」は、若年層を中心に現在も人気が高いです。
家具メーカーのIKEAは、カメラで部屋を写すことで家具の試し置きができる
「IKEA Place」を提供しています。
AR技術は業務の現場で利用されているのはもちろん、スマホアプリで気軽に利用できる
ものも多いのが特徴です。
◆MRについて
Mixed Realty(複合現実)の略で、現実世界の情報と仮想世界の情報を重ね合わせて
体験できる技術です。
カメラやセンサーを追加したゴーグルを利用し、現実世界と組み合わさった仮想物体に
近づく・触れる・動かすといった操作が可能となります。VRとARが融合した技術と考えると
イメージしやすいかもしれません。
- ・利用例
- マイクロソフトが開発した「Microsoft HoloLens」は、現実空間に現れたホログラムの
3D映像を見て、実際の手や体の動きで操作できる技術です。また、日本のキャノンも
これまで培ってきた映像・光学技術を活かし、「MREAL」というシステムを開発しています。
これらの技術は、医療現場や建築現場、航空業界など、綿密なシミュレーションが
必要な場面を支えています。
◆まとめ
「VR元年」といわれる2016年頃から、上記の技術は急速に一般にも普及し始めました。
上記の他にも、SR(Substitutional Realty:代替現実)と呼ばれる、
現実世界を過去映像に置き換えて写す技術などもあり、日々新しい技術が生まれています。
これらの技術の発展によって、社会の在り方や日常生活がどのように変化していくのか、
ITに関わるものとして、今後も注目していきたいと思います。
参考
- IT Leaders「進むVR・AR・MRのビジネス活用その応用パターンを知る」
(https://it.impress.co.jp/articles/-/15908)
- ferret「VR、AR、MR、SRの違いとそれぞれの活用事例を紹介」
( https://ferret-plus.com/13597)