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2016/5/20 (Fri)

「重み」と「差」で考えてみる

「重み」と「差」で考えてみる

今日は「重要思考」という考え方について書かれた本を紹介します。

『一瞬で大切なことを伝える技術』三谷宏治(かんき出版)

仕事をしてると、順風満帆、問題なしで絶好調、ということはあまりなくて、
日々、問題・課題が山ほど挙がってくるのが普通です。

その問題点・課題はどれもその通りで、もちろんすべて解決されることが望ましい。
なので、やるべきことはいくらでもあって、どれから手を付ければ良いかわからない...

これは、よくあるシチュエーションですよね。

そんな時に役に立つのが、三谷宏治さんの「重要思考」という考え方です。

■重要思考とは


1.DMU(Decision Make Unit/意思決定者)を明確にする
2.DMUにとって一番大事なことは何か、考える →「重み」を考える
3.「重み」のあるところで「差」を考える

要するに、ターゲットを明確にして、そこで重要視されることに注力しよう、
ということですね。

言い換えると、

「重み」×「差」=インパクト

つまり
インパクトが一番大きいものから手を付けよう、ということになります。
何度も言い換えますが、「大事なこと」×「差が大きい」ということから
考えていくのが、効率的、ということです。

文字にしてみると当たり前のことに見えますが、
意外と、日々意識できていないことが多いのではないでしょうか。
目の前にある「差」が気になる。そこから手を付けたくなる。

数多ある問題から手を付ける対象を決める=「問題設定」する、ということは、
何年ビジネスマンをやっていても、大変、難しいものです。

■重要思考の例①


ちょっと例を挙げてみましょう。
Aさんがお客様にアプリケーション改修の完了を伝えています。

Aさん :「今度のアプリケーションは、なんと処理時間が従来の1/10になりました!(自慢)」
お客様:「うーん、スピードはいいから、UIをもうちっとマシにしてくれよ(わかってねーな)」

速度10倍、というと、大きな「差」があるかのように見えます。
いや、実際「差」は大きいですね。
が、そもそも処理時間についてユーザが問題を感じていない場合、
そこには「重み」がないため、あまり意味のない(価値が少ない)ことになってしまいます。

この場合、

・DMU → お客様
・重み → UIの改善

だったのに、Aさんは「重み→処理速度」と誤解していた、ということになります。

■重要思考の例②


日常生活での例を挙げてみます。

職場で懇親会をするとします(はい。単なる飲み会です)。
候補お店はいろいろあって、以下のような差がありそうです。

 ① 料理の質が高い
 ② 静かに話せる個室完備
 ③ とにかく値段が安い
 ④ 仕事場からのロケーションが近い

1.大変だったプロジェクトがやっと終わった!みんなでご褒美!の場合

 ・DMU → プロジェクトメンバー
 ・重み → 特別感

 ということで、①が大事、ということになりそうですね。
 その中で、どんな「差」があるか考えるとよさそうです。
 また、特別なことですし、わざわざちょっと遠出してもよさそうですので、
 ④はあまり重要でなくなります。
 ③については上司が援助してくれるので大丈夫、といった場合もあるかもしれません。
 こんな場合は、幹事から「打ち上げのお店決まったよ!」と、
 価格重視のチェーン店を知らされたら、みんなで「えっ!?」となりますよね。

2.課のみんなでプライベートの話でもして、理解を深めたい!という場合

 ・DMU → 課のメンバー
 ・重み → じっくり会話ができること

 こんな時は②が重要になりそうですね。

後は、、、
「新入社員のみんなでとにかく楽しもう!でも俺たち金ならないぜ!」とか、
「今日は遅くまで仕事したし、明日も仕事なんだけど、
 一杯だけ、一杯だけ飲ませてくださいませんか!」といった場合に
それぞれ、DMUや重みが変わってきます。

いつも、誰にとって何が大事か考えることが必要になりますね。


リソース(人・時間)が無限にあるならば、365日360度全面総力戦争でよいのです。
が、当然ながら我々のリソースには限りがあります。
よく言われることですが「何をやるか」は「何をやらないか」を決めることでもあります。
実は「何をやらないか」明確にすることは非常に難しいことです。

そんな時に「重要思考」を使って「重み」と「差」で考えてみると、
まず何をやるべきかが
少し、明確になるのではないでしょうか。

また、今回は触れられませんでしたが、
例えば、人に伝える時も、まず「重み=何が大事か」を先に考え、
それから「差」伝えることで、話が伝わりやすくなる、説得力が出る等、
いろいろな効用が、この本の中に書いてあり、大変参考になりました。

気になった方は、ぜひ、ご一読ください。